貯蓄型保険は入るべき?貯蓄型保険のメリット・デメリットを解説します!

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皆さんこんにちは。

生命保険の中には、満期保険金や解約返戻金の有無などに着目し、「貯蓄型保険」と呼ばれる保険があります。

今回は、そもそも「貯蓄型保険」と呼ばれる保険は何なのか?

という基本的なお話から、特徴や具体的な選び方、メリット・デメリットなどをご紹介します。

 

《貯蓄型保険とは?》

 

「万が一のときの保障」が生命保険の役割ですが、保険商品の中には、保険期間の満了時に満期保険金を受け取ったり、保険を解約したときに解約返戻金を受け取ったりすることができる商品があります。

 

こうした、一定の条件を満たしたときや、解約したときなどにお金を受け取ることができる保険商品の貯蓄性を、資産形成の手段の一つと捉え「貯蓄型保険」と言います。

貯蓄型保険の種類 それでは、「貯蓄型保険」と呼ばれる保険商品について、もう少し詳しくみていきましょう。

 

 

終身保険

 

被保険者が亡くなったとき、あるいは約款所定の高度障害状態になったときに、保険金が支払われる保険です。

名前のとおり、被保険者の一生涯にわたって保障され、契約が続くかぎり、いつか死亡保険金を受け取ることになります。

そのため、保険期間の決まっている定期保険に比べて、保険料は高めに設定されています。

 

養老保険

 

養老保険とは、保険期間中に被保険者が亡くなった場合は死亡保険金が支払われ、生存して満期(保険期間の満了)を迎えた場合は、死亡保険金と同額の満期保険金を受け取ることができる保険です。

 

③ 学資保険

 

学資保険は、子どもの教育費を準備するための保険です。契約者は原則として親、被保険者は子どもです。

学資保険は、子どもの年齢が18歳、20歳、22歳など所定の年齢に満期を設定し、満期を迎えれば学資保険金を受け取ることができます。

 

 

個人年金保険

 

個人年金保険とは、主に老後資金を準備するための保険です。

保険料払込期間中に積み立てた(あるいは一時払した)保険料を保険会社が運用したお金を年金原資として、60歳、65歳など契約時に設定した年齢に達すると年金を受け取ることができます。

貯蓄型保険のメリット さまざまな種類がある貯蓄型保険には、いくつかのメリットがあります。そのメリットをまとめてみました。

 

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貯蓄型保険のメリット

 

 

① 保険料が掛け捨てにならない

 

貯蓄型保険は、もし途中で解約しても、多くの場合で解約返戻金を受け取ることができます。

養老保険のように保険期間が決まっている保険であれば、保険期間が満了した時点で、満期保険金を受け取ることができます。

 

② 資産形成の手段のひとつとして活用できる

 

貯蓄型保険の場合、プランによっては払込保険料の総額を上回る金額の満期保険金や解約返戻金を受け取ることも可能です。

たとえば、「手元にお金があると、つい使ってしまってなかなかお金が貯められない…」という方も、貯蓄型保険なら保険料として半ば強制的にお金を積み立てることができるので、計画的に資産を増やすことも可能になります。

 

③ 保険料の自動振替貸付・契約者貸付で中途解約リスクを回避できる

 

解約返戻金のある保険商品の多くは、もし保険料の支払いが滞ってしまったとしても、解約返戻金の範囲内で保険料を自動的に保険会社が立て替え、契約を継続させてくれます。

これを保険料の自動振替貸付といいます。

また、契約者貸付といって、解約返戻金の一定の範囲内のお金を、保険会社から借りることができる制度もあります。

どちらも保険会社から受ける貸付なので、契約者は返済の必要があり利息が発生しますが、保険契約そのものは有効に残すことができます。

つまり、何らかの事情でお金が必要になったり、一時的に保険料の支払いが難しくなったりしたとしても、解約せずに保障を続けるという選択ができるのです。

貯蓄型保険のデメリット こうしてみてみると、貯蓄型保険は魅力的に思えるかもしれませんが、もちろんデメリットもあります。

 

そのデメリットについてもまとめてみました。

 

貯蓄型保険のデメリット

 

① 掛け捨て型と比べ保険料が高くなる

 

貯蓄型保険の保険料は、「掛け捨て型」と呼ばれる保険に比べて一般的に高くなり、大きな保障を準備する場合には保険料が高額となります。

 

② 解約する時期によっては、解約返戻金が少ない、あるいは受け取れないことがある

 

一般的に、契約したばかりのころの解約返戻金は少額で、この時期の解約返戻金は払込保険料の総額を大きく下回るか、解約返戻金そのものがないこともあります。

そのため、基本的には保障に絞った目的での加入を検討することが大切です。

また保障額の設定については、途中で保険料の支払いが困難になり、予定していない時期での解約、といった事が起きないよう、支払いに無理のない保険料と保障内容を設定することが大切です。

 

《貯蓄型保険のおさらい》

 

貯蓄型保険は、保険金額・年齢・性別・保険料の支払方法などが同じ内容の掛け捨て型保険と比べると保険料が高くなりますが、解約返戻金や満期保険金などを受け取ることができます。

毎回支払う保険料を「お金を積み立てている」と考えることで、資産形成のひとつの手段として活用することも可能です。

ただし、貯蓄型保険の解約返戻金は、解約の時期によっては払込保険料の総額を下回ってしまいますし、解約返戻金が受け取れない場合もあります。

また、プランによっては、最初から受け取るお金が保険料払込総額を下回る設計になっていることもあります。

したがって、保険金の額、予想される解約返戻金の額をよく検討したうえで、無理なく払い続けられる保険料で加入することが大切です。